新古車とは?
「新古車」と言う言葉を知っていますか?新車であると同時に中古車でもあるという紛らわしい車のことで、
不当表示に当たる言葉です。もう少し詳しく説明すると、新車を一度登録した未使用車です。
(目安は登録日より60日走行数200Km)
新古車はなぜ出るのでしょうか?
例えば
- 車色・車種・装備等の注文時の間違え
- 納車時の不具合(キズ・へこみ等含む・大事故車は別)
- お客の支払い不履行(ローン等)による返車
- メーカー販売台数が足りないための各下請関係にノルマを課した登録車で売れ残り
(年平均2回は大きく台数が出る・・・??在庫整理と販売台数日本一を保つため??)
販売日本一の陰には大量の新古車の存在あり・・・?! 中古車相場がた落ち・・・お客さん大喜び・・・?! - 各ディーラーの月間販売台数達成のための登録車。(営業マンが自分のノルマ達成含む)
などががあげられます。新古車は、新車よりも車両価格及び税金・諸費用等がかなり得です。
なぜお得なの?
参考例:新車価格 300万円(メーカーオプション含む)、排気量2000CC
車両重量 1400kgの場合
新車時の諸費用(税金等)明細は(4月登録)
・自動車税 39,500円
・取得税 135,000円
・重量税 56,700円
・自賠責保険 39,260円(37ヶ月)
____________________
合計 270,460円
新古車(4月登録車)の場合の諸費用明細は(6月登録)
・自動車税 32,900円(注意1参照)
・取得税 91,900円(注意2参照)
・重量税 0円(注意3参照)
・自賠責保険 0円(注意4参照)
____________________
合計 124,800円
諸費用だけ見ても、約14.5万円の差、新古車の方がかなり得。
費用の上では得をする新古車ですが、その他の部分では問題ありです。
- 自分の好みの車色やグレード、メーカーオプションが装着された車が選べない!多少の妥協が必要!
- 登録から1,2ヶ月経過している車もあるので、車検期間が短くなる
- 一旦、ディーラー名義になるので、実質上ワンオーナーではなくなる等
新古車と言えば不人気車や不人気車色等だったりしましたが、
最近は知名度が高くなり中古車店ですぐに売れるようなりました。
新車を検討している方、希望する車と同じ条件の新古車があれば、
購入候補の一つとして考えてみてはどうですか?
新車の見積もりと比較すれば、得であるに違いないと思います!
注意(1)自動車税39,500円
新車も中古車も金額は同じですが、全所有者車両登録日から新名義変更人登録日がおなじ月日でないと
自動車税は変わります。また都内登録ではなく他府県の場合は、登録時に自動車税を県に支払い!
東京で支払われた自動車税は前所有者に戻ることになるので、購入するときはトラブルに要注意!!
一般的にはどの県で登録をするかを購入時に販売店と良く話し合う。
返金になるのか?ならないのか?
注意(2)取得税91,900円
取得税の計算は各都道府県によって多少の違いがあり、今回は東京都の残価率で計算しました。
新車の場合は車両価格の90%が課税価格になり、取得税はその5%です。
新古車の場合は新車の課税価格に使用年数分の残価率を掛け、その5%が取得税となります。
(今回は1年目なので残価率は68.1%)一般的に新古車の車両価格は新車の値引き後の価格よりも、
安い価格に設定されている事が多いので、諸費用の安さと共に、合計金額は更に安くなる。
注意(3)重量税0円
新車時に支払い済みなので不要です!通常購入車両代金込みの金額ですが、
販売店によっては月割り計算をして諸経費に計上して儲けます。
購入時に販売店と良く話し合う。(トラブル原因)
注意(4)自賠責保険0円
新車時に支払い済みなので不要です!通常購入車両代金込みの金額ですが、
販売店によっては月割り計算をして諸経費に計上して儲けます。
購入時に販売店と良く話し合う。(トラブル原因)
重量税と自賠責保険の二つについては中古車販売店の儲けになるので、顧客へ請求したり、
しなかったりします。諸費用は要注意です。
取得税脱税事件(新古車の場合)
参考例の新車取得税135.000円と新古車取得税91.900円はどこで判断するか?
《一般的に新古車の車両価格は新車の値引き後の価格よりも、安い価格に設定されている事が多い》
ここに新古車の価格を一番低い金額で申告をする。(取得税の確定金額に上限・下限がある)
お客には上限金額、申告には下限金額この差が儲け!
中古車でも取得税は付かないのに高額車種・人気車種のため店頭では取得税が付く金額で販売をし、
お客から取得税をとる。(注意(2)参照)
諸費用の内容など、しっかりチェックしましょう!